ハワード・ガードナーのMI(マルチプル・インテリジェンス)理論

「マルチプル・インテリジェンス (Multiple Intelligences)」は、「多重知能」とも訳されています。ハワード・ガードナー(Howard Gardner)は多くの本を出版しているので、日本語になっているものから比較的新しい著書を3冊くらい読めば、大体のところはつかめると思います。(「知能」を「能力」と訳している本もあります。)

http://howardgardner.com/
http://multipleintelligencesoasis.org/

彼の言う「知能」は、以下のように分類されます。

■ 言語・語学知能: 話をする、文章を書くなど、言葉を使いこなす知能。

■ 論理・数学的知能 : 数字の意味をとらえて操作する知能。何かを明快に論証する知能。

■ 音楽・リズム知能 : さまざまなメロディ・リズム・ピッチ・音質などの認識・識別する知能。音を創造・表現する知能。

■ 身体・運動感覚知能 : 自分の考えや気持ちを、身体を使って表現する知能。手先を器用に使って取り組む知能。

■ 視覚・空間的知能 : 空間および空間の中に含まれるものを的確に認識する知能。その認識を自由に転換する知能。

■ 対人的知能(社会的知能) : 他人の気持ちや感情、動機などを見分ける知能。

■ 内省的知能(個人内知能) : 長所・短所を問わず、自分自身について正確に把握し、その上で行動を起こす知能。自分の内面を理解する力、自身の日常的な感情を表す力、さまざまな感情を区別する力、そしてこの知識を文字で、もしくは芸術を通じて表現することのできる能力。

■ 博物学的知能: 身のまわりにあるさまざまな事象を認識し、違いや共通点を見つける知能。

■ 実存的(哲学的)知能:哲学する知能。

コーチングが機能するクライアントや、コーチングができるようになる人が持っている知能についても、いろいろ見えてくるのではないでしょうか。

(O)